0.初めに
穴:金庸も京都を訪れた時の文章で中国の古代に来たような思いがすると書いていましたね。多分一般庶民の古代にたいする理解は金庸の世界でしょうね
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すこしあるかもしれませんが、誤解ですね。
毒:日本では任侠物語は講談で有名になった清水の次郎長の前はなんとか団衛門(だったかな)ぐらいしか知られていないしそもそもこの手の物語は人気も無い。
最近では仁義なき闘いという超現実的な実話が有名だが残念ながら忠臣蔵は仁侠物語ではない。
国定忠治や鼠小僧や釜茹でになった何とか衛門はただの泥棒だ。
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武侠小説を全く分からぬ華人社会(台湾と東南アジア)滞在者だな
日本人がここまでわが祖国の小説に興味を持つのは、小生として感謝を申し上げたくと思います。従いまして、その話を無条件に付き合いたくと思います。
まず、概要をまとめてみます。
1.「鹿鼎記」は、どういう小説でしょう。
○私の持論はよその国を知りたければ,その国の大衆小説を読めです。風刺漫画が有れば完璧です。
■「鹿鼎記」はまさしく風刺漫画のような中国の大衆小説だと思います。
○金庸の代表作で翻訳された物は大体読みました日本人でも、「鹿鼎記」は特殊な本だと思います。
■確かに「鹿鼎記」は他の金庸の小説と異なります。「鹿鼎記」以外の金庸小説は、大体主人公が武術が優れる、或いは最後に仮に引退しても、武術においで江湖一強いサムライになれてしまう結末です。
でも、金庸の処女作『書劍恩仇録』と似ている背景がある。朝廷と皇帝との関わりが多く、リアルに近い江湖小説です。
そしてチンピラに近い主人公でも正義に感じたのは、「鹿鼎記」だけかも
○抑えていた物を素直に出そうとしているそうに思えます。そして出しきれなかった。
■少し意味不明ですが、金庸が反社会のことを表現したいと思っているのでしょうか?
2.(一人の日本人から)「鹿鼎記」の評価
○「鹿鼎記」は歴史小説でも武侠小説でもない中途半端になっていると思われている。
■中国人の小生にはあまり真剣に「「鹿鼎記」がどういうタイプな小説かと考えていません。ただ今今調べてみたら、宮城谷 昌光は優れている歴史小説家の一人だと言われている。確かに宮城の中国に関する小説でも全ての主人公が歴史人物です。そういう意味で歴史小説として考えるなら、金庸は中途半端ですが、でもそもそも歴史を書いていないので。金庸の小説の主人公は、全員仮想ワールドに生きている仮想キャラです。義と情をインデックスとして金庸の小説を見れば十分だと思えます。
○私には金庸の「鹿鼎記」は中途半端に見えるのです。官と宦官による行政システム、異民族の絶対君主は描いている。
■歴史小説としてみるなら、或いはこの小説で中国の歴史、例え小説の仮設時代の明清の全てを知りたいなら、無理の話です。さらに中国についての疑問、仮に一部でもこの小説から答えを見つけ出しにくいと思います。
小説は娯楽のツールのひとつで、とくに金庸の小説は、最高な娯楽だと思われます。小生には、事実はともかくとして、政治、歴史のネタでも娯楽の一部だと思います。
とりわけ「鹿鼎記」は確かに官と宦官の動きも描きましたが、単なる義と情を中心とする江湖の補足でしょう。小生には、小宝の義と情、両方完璧な境界に行っていると思います。また小説の中のロシア帝国の女王は、君主というより、単なる小宝の外人彼女だと小生が思う。
3. 「鹿鼎記」の主人公
○金庸小説の中で庶民(貧民)が主人公になっているのは「鹿鼎記」だけでしょう、
■出身から言うなら、その通りです。
○小宝は性格的にも善良ではない。善良でなく、社会の規範を犯すことに、ききんを持っていない。
■持っているよ(笑...)
その言い訳として幼き事と無教育をあげているのは面白い。世知に長、口説で世を渡るが描かれているのにね。
■それだけではなく、彼が純粋さが溢れているやつだと思う。
○描かれているのは、教育や知識ではなく、育った文化や社会環境が与えた、知恵と知識が生き馬の目を抜く、江湖を渡るのに優位であると言っている。
江湖の英雄は専門バカに成り下がる。そこが、他の本と違う視点でしょう。
○小宝の帰属は? 彼は何者なのでしょう?
■小生のような華僑の子孫の憧れで理想でしょう。よくいうと義と情の塊です。
○小宝に歴史も国家もいらない、そう思えます。であれば、歴史小説では無いですね。
■金庸の小説は、歴史と思われてしまう部分があるけれど、違うのです。新武侠小説は、仮想小説ですので、それは読者に背景知識を少なくても容易に受け入れるため、金庸の場合は歴史に基づくことにしているだけです。
4.ヒロイン達
○特に他の本と違うのは女性の登場人物の描き方でしょう。良妻賢母や純情ではなく、道徳や常識を越えた女性が描かれています。
■他の本は、金庸の本ですか?
小生には、小宝の奥様になれた7人の女性は他の金庸小説のヒロインの総括に思われます。
金庸の主な小説のヒロインは皆常識ハズレなキャラクタを持つと思われます。
○建寧公主は実に面白い(筆おろしの相手に選んだ点も)
■同感、好きなやつだな
○徳間文庫の最後には著者の後書きが付いています。そこに、武侠小説らしくない。むしろ歴史小説といった方が良かろうと書いていますが、歴史小説として見たとき最後まで中国人とは何者なのか書けていないそう思います。
小宝も結局隠棲させている。
■隠棲は、中国の知者の理想的な結末だと小生が思います。道家の思想でも、人は、天に勝てぬ。天運を持つので、呼ばれなければ出ない。人臣は成功してから逃げる。決して主をならぬこと。
○金庸の鹿鼎記では、清、明など王朝はあっても国は無い
民族はあっても国民は無い
故郷は有っても、郷土は無い
日々は有っても、将来は無い
小宝には、講談・演劇は有っても歴史は無い
これは、分断史観でしょうね
■上記疑問は実に面白い。ですが、
日本人には、明治維新の前の国はどういう意味の国でしょう。国民でもそうです。税関は税金を取ることを除ければ、国境の意味は何でしょう。
付録1:小生の金庸理解
金庸の小説について、簡単に小生の理解を申し上げると、金庸が、「江湖」のこと、或いは「江湖」で活きている人々のことを書いています。今の言葉で言うと、金庸は、一つの仮想世界を作り上げています。
この仮想世界は、常に戦いをする山々があります。すなわち、それぞれの山に住んでいる英雄達の間の戦争の者語りです。勿論小説として、金庸の筆から全員英雄として描くことならなく、悪人と英雄に分けていることでしょう。でもあまり関係がない小生には、皆英雄でしょう。
しかしながら、「鹿鼎記」だけで言うと、従来の山に住んでいる英雄達の間の戦争を主に書かれていません。怪物というべきの皇帝の押さない友人「小宝」大臣を作り上げました。この「小宝」は、とにかくすごい、今の言葉でいうと、戦場に出たら常勝将軍、外国出たら賢い外交大臣です。そして、何より義と愛を重視する若者である。小生が大好きなやつです。
金庸に対する小生の独自評価として、 かれの小説が戦いを中心にすると同時に相当優れたラブストーリも書き上げています。小生には、そういう部分にも嵌っております。
何しろ、これ以上低い出身がないオヤジすら知らずに売嬢の息子「小宝」が7人の美女と結婚することが出来たことは、幅広い読者(小生だけかも)の夢(厳密に妄想というべし)を膨らませますね。小生の結論を言うと、戦いを通じて、金庸は、家族愛、友人愛、兄弟愛、恋人愛等様々の愛をよく書けていると小生が思います。そういう活きている愛は、読者を魅了するでしょう。
無論、そういう愛と伴う仇を取ることは、金庸の小説のインデックスにもごく自然になっているし、まあ、普通の小説と思われるほどでしょう。
新聞社の主筆としての金庸の小説こそ、当代の政治に皮肉なことを者語っていると言われているらしいです。小生でもそういう人物を毛沢東などにマッピングしてみました。しかしながらよく考えると、無論現実からネタを取るほうが多いかもしれません。「鹿鼎記」に限って言うと、そういうことを見えませんが、ワイロ氾濫することもリアル世界に映ることと言われるかもしれません。しかしながら、それは今の時代でも流行りことでしょう。だから、金庸ご本人に確認していおりませんが、小生の考えだと、金庸は、別にリアルを非難するつもりで、何かを主張するつもりで書いていることではないでしょう。
勿論理想なことを表現しようと考えているかもしれませんが、それは、小説の主人公の夢までのことにしていると小生が考えています。
金庸の小説を複数を読むと、勿論主人公をはじめて、多くモデル的な男性と女性を見られます。金庸ファンには、少なくとも小生には、そういう親しみがある人物を書かれているほうが、嬉しいでしょう。所謂金庸は、金庸らしい書き方でなければ面白くないと思います。
「鹿鼎記」から卒業する理由は小生が分かりませんが、兎に角、金庸の小説を繰り返している小生には、もう十分です。未だに彼の小説を読み切れません・一部を繰り返し読んで降ります。
付録2:分断史観
■分断史観の意味を教えてください。
史実の時間軸にそった相互の影響が現在に投影されている事を軽視し現在の価値観によって史実を再構成する態度、結果、時代による価値観で史実相互の影響が分断された形になる。国史、正史はこれでしょう。分断史観の特徴は焚書と史実の改変でしょうね。
■少し納得出来ぬ見方ですが、そういう見方で金庸の小説を見るなら、ご指摘の通りです。但し、「以史論今」という意味でも、穴アニキが金庸の小説に対する期待の一つだと思われる点からすると、多少矛盾を感じる。
小生の考えからすると、これは単なる小説家のシナリオ構成上の便意でしょう。これをもって金庸の小説を要求することがないでしょう。
付録3.小生が読んでいた金庸の小説(日本語訳)のリスト
今のところ、小生が一番気になるのは、女性ヒロインですので、書名の後ろ彼女達も簡単にリストアップする。
書劍恩仇録(1955年) 紅花会と乾隆帝の間の秘密とは…
射鵰英雄傳(1957年)蒙古で育った素朴な郭靖と、東邪の娘・黄蓉の冒険
神鵰侠侶(1959年)武侠世界で最も有名な恋人・楊過と小龍女の物語
倚天屠龍記(1961年) 手に入れた者は武林を制すと言われる「倚天剣」と「屠龍刀」に隠された謎とは…
張無忌の彼女達は以下です。
趙敏:元朝の紹敏郡主。モンゴル人
周止若:峨嵋派掌門滅絶師太の弟子、後に峨嵋派掌門。
殷離:張無忌の従妹で、「白眉鷹王」殷天正の孫。またの名を蛛児。
小昭:「紫衫龍王」ティギス(黛綺絲)の娘。後、ペルシャ総教の教主となる。外人
笑傲江湖(1967年)金庸キャラの中でも最も好漢、剣術においては無敵である令狐冲が書かれている。
令狐冲の彼女は以下である。
任盈盈:日月神教。
岳霊珊:令狐冲を慕っていた師匠岳不群の娘。
儀琳:令狐冲を思慕する恒山派の尼僧で、心優しい美少女。
鹿鼎記(1969年)康熙帝時代の清朝で主人公・韋小宝が機転と運で出世していく物語
双児(そうじ):韋小宝につかえる武術に優れている小間使い。韋小宝に一途な思いを寄せている。
建寧公主:康熙帝の妹。
沐剣屏:沐王府のお姫様。世間にうとく、男女のこともよく判っていなかった。
方怡(ほう い):「豹胎易筋丸」を呑まされ、神龍教の教徒となる。
阿珂(あか):絶世の美少女であり、韋小宝がなんとしても妻にしたいと願った相手。
ソフィア:フョードル3世の姉。小宝の助言に従い、年少の弟ピョートル1世の摂政王として実権を握る。
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